建築施工管理技士の独学学習記録

はじめに

前回の記事では、受験を決めてから試験当日、自己採点までの経緯を中心に紹介しました。今回は「合格体験記②」として、実際にどのような教材を使い、どのように勉強したのかを紹介します。→【合格体験記①】1級建築施工管理技士第一次検定に合格|8年分の過去問とAIを活用した独学

私は建築の現場経験がないため、躯体施工や仕上施工など、実際の工事を経験していないとイメージしにくい内容を覚える必要がありました。

また、使用したTACのテキストは655ページ、問題集も約770ページあり、最初に手にしたときは「これを今から覚えていくのか」と戸惑ったことを覚えています。

過去記事の紹介

私が使用したTACのテキストや問題集については、以前の記事で詳しく紹介しています。
 →「1級建築施工管理技士の教材・問題集の選び方」

そこで、テキストや問題集をそのまま繰り返すのではなく、自分で問題を作成してスマホで繰り返し解く方法を中心に勉強しました。

この記事では、1級建築施工管理技士第一次検定に初めて独学で挑戦した私が、実際にどのような勉強をしたのか、苦手科目にどう向き合ったのか、そして、勉強を進める中で感じたことや、実際に受験して分かったことをまとめます。

1級建築施工管理技士第一次検定の勉強を始めた時期と勉強時間

勉強を始めたのは2026年2月中旬以降です。

おおよその勉強時間は、次のような形でした。

  • 早朝:約30分
  • 夜:1時間~1時間30分
  • 日曜日:早朝約30分+約3時間
  • 試験日の約2か月前から:日曜日は早朝約30分+4~5時間

平日はまとまった時間を確保することが難しかったため、早朝や夜の時間を利用して学習しました。

試験が近づいてからは日曜日の勉強時間を増やし、最後の追い込みを行いました。

最初に驚いたのはテキストのボリューム

最初にTACのテキストを見たときに驚いたのが、そのボリュームです。

ページ数は655ページもあり、しかも専門用語や、これまで詳しく触れたことのない工事についての内容が数多く掲載されています。

最初は分冊できるようになっていることにも気づかず、「この量を今から覚えていくのか」と、かなり戸惑いました。

それでも少しずつ勉強を進めていくと、科目が分かれていても、同じような内容が別の科目で出てくることがあることに気づきました。

以前に勉強した内容が別のところで出てくると、「ここでも出てきた」とうれしくなります。

こうした重複が、結果的には記憶を定着させるためのフックになったように思います。

私が実践した勉強方法

今回の勉強で特に力を入れたのが、スマホアプリを使った問題演習です。

基本的な流れは、

テキストを読む → 自分で問題を作る → アプリで繰り返し解く → 間違った問題を復習する

というものでした。

テキストを読みながら自分で問題を作る

使用したTACのテキストを読みながら、重要だと思った内容をスマホアプリの問題にしていきました。

使用したのは「すごい暗記帳」や「プレビュー」です。

ある程度自動化されているとはいえ、テキストを確認しながら問題を作っていく作業は、最初はかなり面倒に感じました。

特に、問題を作るときにはテキストだけでは分かりにくい部分もあるため、TACの問題集の解説も参照しました。

ただ、テキストと問題集を交互に確認しながら問題を作成していく方法は、途中からかなり効率が悪いと感じるようになりました。

そのため、途中から問題集を最初から順番に解くことはやめ、自分で問題を作る際に必要な部分を確認するために利用する程度になりました。

作った問題を繰り返し解く

作成した問題は、スマホで繰り返し解きました。

最初は正解できない問題も多くありましたが、何度も解いているうちに少しずつ解答率が上がっていきます。

特に、何度も間違える項目は自分の弱点がはっきりするので、そこを重点的に復習しました。

私の場合、この「自分で問題を作って、繰り返し解く」という方法が、合格につながった大きな要因だったと思います。

間違った問題はPDFにして復習

アプリで繰り返し間違える項目については、PDFにまとめてスマホで見られるようにしました。

これによって、まとまった勉強時間が取れないときでも、ちょっとした空き時間に苦手な項目を確認できます。

一度覚えたつもりでも、時間が経つと忘れてしまうことがあります。

そのため、間違った問題を集めたPDFを何度も見返すことで、少しずつ記憶に定着させていきました。

科目別の勉強と苦手科目への対応

得意だったのは法規

私が比較的得意だった科目は法規でした。

一方で、苦手だったのは建築学です。

特に現場経験がないため、躯体施工や仕上施工では、決まった数値や材料など、細かい内容を覚えることに最後まで苦労しました。

躯体施工・仕上施工は繰り返し復習

躯体施工や仕上施工については、最初からすべてを完璧に覚えようとすると、かなり大変です。

そこで、アプリやPDFを使って何度も復習し、まずは60%程度を解答できる状態を目指しました。

ある程度解答できるようになると、「これなら大丈夫かもしれない」という感覚が出てきます。

そこからさらに繰り返していくことで、最終的には80%以上を解答できるようになり、少しずつ自信もついてきました。

構造力学は最後まで悩んだ末に「捨てる」ことに

建築学の中でも、構造力学のモーメント図や計算問題については、最後まで攻略するかどうか迷いました。

苦手だからといって最初から避けるのではなく、自分なりに勉強してみました。

しかし、限られた勉強時間の中で、ここに多くの時間を使うべきかを考えた結果、最終的には捨てることにしました。

これは「最初から諦めた」という意味ではありません。

自分なりに勉強したうえで、合格に必要なほかの分野に時間を使った方がよいと判断したということです。

苦手な問題を捨てることには不安もありましたが、できるところまで勉強したことで、自分なりに納得して判断することができました。

問題集を最初から最後まで解く方法は途中で変更

最初のころは、TACの問題集をテキストの項目ごとに解いていました。

問題集は約770ページあり、こちらもかなりのボリュームです。

しかし、テキストの項目ごとに問題を解いていると、同じような問題が連続して出てきます。

そのため、勉強した直後は答えられても、時間が経つと本当に覚えているのか分かりにくいように感じました。

そこで、途中からは問題集を最初から順番に解く方法をやめました。

問題集は、自分で作った問題の内容を確認したり、解説を読んだりするために利用するようにしました。

このように、最初に決めた勉強方法にこだわらず、実際にやってみて効率が悪いと感じたところは途中で変更しました。

試験の約2か月前から過去問に取り組む

試験日の約2か月前からは、過去問の問題そのものをダウンロードして、本試験と同じような形で解くようにしました。

それまではテキストや自分で作成した問題を中心に勉強していたため、本試験形式の問題に取り組むことで、実際の試験の文章や出題スタイルにも慣れることができました。

過去問を解いた後は、問題集で答えを確認し、解説をよく読むようにしました。

今回は平成30年度から令和7年度までの8年分を1回こなしました。

すべてを何度も繰り返すのではなく、試験の1週間前に8年分をざっと見直し、間違った問題や繰り返し出題されている問題を確認しました。

試験直前は横断的な項目をまとめて復習

試験直前には、それまでの学習で気になった項目をまとめて復習しました。

例えば、

  • 道路の幅
  • 高さの制限
  • ボルトのねじ山
  • 塗料
  • 防水材

などです。

科目ごとの学習では覚えにくかったものを、試験直前に横断的にまとめることで、最後の確認をしました。

こうした細かい項目は一度覚えても忘れやすいため、直前にまとめて確認できるようにしておいたことは良かったと思います。

AIやインターネットも勉強に活用

勉強していると、テキストを読んだだけでは理解できない内容も出てきます。

そうしたときにはAIに質問したり、建設業者さんが公開している解説ページや動画を参考にしたりしました。

特に、自分では理解しにくい専門用語や施工方法について、別の説明を確認できたことは役に立ちました。

また、YouTubeでは日建学院やアイベックなどの動画も利用しました。

一つの教材だけで理解しようとせず、分からない部分について別の説明を探すことで、理解しやすくなることもありました。

1級建築施工管理技士第一次検定に合格できた理由

今回、初受験で合格できた理由を自分なりに考えると、一番大きかったのは、自分で問題を作成し、それを繰り返し解いて解答率を上げていったことだと思います。

特に、

  1. テキストで内容を確認する
  2. 自分で問題を作る
  3. アプリで繰り返し解く
  4. 間違った項目をPDFにまとめる
  5. 空き時間にPDFを見返す
  6. 最後は本試験形式の過去問を解く

という流れを作れたことが大きかったと思います。

また、分からないことをAIや動画などを使って調べられたことも、独学で勉強するうえで助けになりました。

そして、最後に本試験の過去問を実際の問題形式で解いたことで、テキストとは違った本試験の文章や出題スタイルにも慣れることができました。

合格後に行う資格証の交付手続き

合格通知書には、合格後に資格証を受け取るための手続きについても記載されています。

合格したことで勉強は一区切りつきましたが、資格を取得するためには、その後の手続きも必要です。

私自身も合格通知書を確認しながら、必要な手続きについて調べていきました。

この部分については、実際の手続きが完了した段階で、必要書類や申請方法などを整理して別途紹介したいと思います。

※申請方法や必要書類などは変更される場合があるため、実際に手続きをする際は最新の公式情報を確認してください。

まとめ

1級建築施工管理技士第一次検定は、最初にテキストを見たときには、そのボリュームに圧倒されました。

特に現場経験がない私にとっては、初めて見る専門用語や施工に関する細かな知識を覚えることは簡単ではありませんでした。

それでも、自分で問題を作って繰り返し解き、間違った問題をPDFにして復習することで、少しずつ解答できる問題を増やしていきました。

また、すべての問題を完璧にしようとするのではなく、構造力学のように時間をかけて勉強したうえで、最終的に「捨てる」と判断した分野もありました。

そして、試験前には8年分の過去問を本試験形式で解き、本番の問題文や出題形式に慣れることを意識しました。

これから1級建築施工管理技士第一次検定を受験する方にとって、この記事が勉強方法を考える際の参考になれば幸いです。